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ジンコウガクエン従軍日誌

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小ネタ。活子編。

ジンコウガクエン
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「さっぱりわかんなくてさ……。あはは……。教えてくんない?」
この台詞が妙に引っかかりまして。なんともいじらしくて、抱きしめたくなる衝動に駆られながら、ぶわっと湧いた妄想を簡単な物語風に。作中の「俺」はキラチャームの貴方でご想像ください。




「あー、あのさ」

 昼飯を済ませてから何となくぼんやりしていたら、ふいに誰かに声をかけられた。うつらうつらと微睡んでいたせいもあるが、その相手に俺は少し驚いた。いや、別に意外じゃない。正しくはその様子が、おおよそ「彼女」らしくないものだったからだ。
 顔を上げれば、所在無さげに活子が立っていた。お互いに口喧嘩ばかりの「悪友同士」の俺と彼女だが、今日の活子は妙にしおらしいというか、いつもの覇気がない。

「さっぱりわかんなくてさ……。あはは……。教えてくんない?」

 活子は数学のテキストを抱えて力なく笑った。ああ、確か週明けに小テストがあるんだっけ。そこで俺は合点がいく。親からしばしの外出禁止を命じられたおてんば娘が、今回の小テストで挽回を図っているらしいとは誰かから聞いていた。

「お前、そんなの俺じゃなくたって……」

 あいつに聞けばと言いかけて、俺は視線をずらした先にいるはずのクラスメイト、朗子を見た。

(ゴメン!)

 両手を合わせて舌をぺろりと出す朗子。彼女は活子とは親友で、放課後よく勉強を教えてやっているのを見掛けたことがあった。しかし、今回はどうやら優等生の朗子でもお手上げらしい。それで俺に頭を下げろとでも言ったのだろうか。……まったく余計なことを。

(おのれー)

 ぶっちゃけ面倒この上ないが、珍しく素直な活子を無碍にあしらうわけにもいかず、俺は鼻を鳴らして時計を睨んだ。まだ昼休みの時間はある。

「……ここじゃ落ち着かないから図書室行くぞ」

「う、うん……」

 活子を連れて教室を出る。話しかけてくるやつには適当に返事を返した。道すがら「運動しない?」「勉強しない?」「部活しない?」あるいは「エッチしない?」の誘いを断って、俺たちは人のいない図書室へ行く。

「じゃあ、これやってみろ。たぶんこの範囲がテストに出るだろうから」

 試しにいくつかの練習問題を活子に解かしてみた。詰まったらそこで教えるからと。が、彼女のペンを持つ手は止まったままで、問題用紙は白いまま。俺が黙っているとやがて観念したように何かを書き始めるが、向かいの席からでも活子が見当違いな解き方をしているのがすぐわかった。

「お前、何やってんだ?」
 
「やっ、う……。なに……?」

 後ろから回り込んで、活子の背中ごしに問題用紙を覗き込む。
それは正解にはほど遠い、数字と記号の狂った組み合わせだった。自分でバカだとは言っていたが、まさかここまでとは。こいつには基礎から叩き込む必要がある。

「……ちっ」

 時計を見れば、もう午後の授業が始まる時間だった。どこまで遡って教えなきゃならんのか見当もつかない。少なくとも小一時間は……

「あー、ごめん! やっぱいいや。もう時間ないし、また……」

 何かを察したのか、活子は慌てて机の上を片付けようとする。口調はいつものように明るく、笑いながら。俺はわずかな逡巡のあと、彼女の手を止めた。

「おい、次の授業サボるぞ」

「え?」



「頼られた以上はどーにかしてやる。だから、お前も気合入れろ」

 ふっと息をついて俺は活子のすぐ隣に座る。いつものように口喧嘩をして終わってもよかったのだ。やっぱりバカだなお前は、と。でも今日は不思議とそうはならなかった。自分でもよくわからない。 

「うん。……あ、ありがと」

 ちらりと盗み見た活子の横顔。その頬にわずかに朱が差していたことまでに、俺はそのとき気付いていなかった。

 
…ここで例の「テレレレ…」なピアノ曲が流れます(笑)。



ナタリー・トレント
ブロンドの髪が眩しい転校生。ケイト・オブライエンとは同郷。ラテン系の生まれらしく明るく元気な娘だが、常に落ち着きがなく授業もサボりがち。前の学校で問題を起こして転校を余儀なくされるも、ナタリー本人は自分の何がいけなかったのかいまだ解らない様子。ちょっとおバカな犬のような性格で、好きになった相手にはどこまでもついていく。


    
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Comments - 2

(iwi)  
No title

悪友から関係が変わるなんとも言えない時期のお話ですな・・・!
もう忘れたはずのピュアストーリーが書きたくなってしまう・・・

たださりげなくエッチしようと誘われてるあたりが
やっぱりジンコウガクエン2だなと思いましたw
この部分を意識するかしないかで
活子との今後の妄想の仕方が変わってきそうな・・・

2014/10/15 (Wed) 08:28 | EDIT | REPLY |   
フート軍曹  
Re: No title

(iwi)さま>
 そうなのです。このお互いを意識しあう瞬間といいますか、なんともいえぬ微妙な空気がよいのです。自分もとっくに忘れてしまったピュアストーリーですが、なんだか吐血しそうでした。(iwi)さんも是非、昔を懐かしんでネタなどを…(笑)

下手に主人公無双ハーレムですと、一区間の移動すらままなりませんからね。今回のヒロインな活子ですが争奪戦の「コラー!」とかは正直ウンザリだったり…。

みんなどの娘もやっぱり一つは琴線に触れる台詞があると思うのです。そこに萌えて、さらなる愛を注いであげたいんですよ。

2014/10/16 (Thu) 00:26 | EDIT | REPLY |   

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